FukiIkeda

もうひとりの息子のFukiIkedaのレビュー・感想・評価

もうひとりの息子(2012年製作の映画)
4.4
湾岸戦争勃発時の混乱の中での、ユダヤ人とパレスチナ人の乳児取り違えが18年経って発覚。国同士の対立、かたや片方は戦勝国として占領側、もう片方は土地を奪われ占領された貧困に悩む側。
ユダヤ教とイスラム教。
簡単には行き来できない国境。
見た目は親同士が気づかないほど同じなのに、対立しなければならない両国。
元の流れている血こそが何よりも重要な両国の間で、自分が何ものかも見失いそうになる本人同士、家族の複雑な葛藤が、描かれている。
今まで見ないようにしてきたこと、見ようとしなかったことが、見えてくる。戦争とは何か。
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