なな

もうひとりの息子のななのレビュー・感想・評価

もうひとりの息子(2012年製作の映画)
3.9
「そして父になる」でも思ったけど、育った家族=本当の家族じゃないのかという簡単な話ではなく、また対立する2つの民族で、自分が何者かというアイデンティティに関わる問題だからこそ考えるのが難しい話だった。
本当の息子に自分の血を感じるけど憎き相手国で育って、そして自分が育てた息子(弟)は本当は憎き相手国の血を引いた子で…という父親(兄)の葛藤が辛い。
相手を「民族」という括りではなく「個人」として見れたらと思うけど、当事者の恨み・憎しみはなかなか払拭できるものじゃないよな…。

これがもし実話だったらどういう結末になるだろう?
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