ゾンビと人間が敵対する世界。
しっかりアンデッド感もありーの、コメディもありーので序盤から見応えあり。
ゾンビの上位互換のような存在“ガイコツ“も存在していて、ゾンビはうっすらこれを恐れているのも面白い。
会話は出来ないが、と前置きするも、親友ゾンビに『hungry.』などと言いうっすら会話したり。
とあるゾンビの青年は、人間の女性に恋をしてしまう。
一目惚れだった。
その女性のボーイフレンド、ペリーを殺したゾンビ。
ペリーの脳を食べた。
脳を食べればその脳の記憶を、五感で味わえるなど。
その脳の記憶が見られる。
ゾンビが恋した女性は、ジュリー。
彼はジュリーをゾンビから助け、連れて帰る。
彼の仲間のゾンビたちはジュリーを仲間だと思い込む。
怖がるジュリーに、『俺は食わない。安全。』と諭す。
また脳を食べ記憶を辿るゾンビ青年。
これが彼女を知る道だと思っていた。
そしてジュリーに『守る。』と宣言。
しっかり話せてるやん!とツッコミ入れたが、これはこれで良し。
お腹がすいたと言うジュリーは飛び出すが、ゾンビの大群に怖気付く。
青年はジュリーに、ゾンビ界で生き抜く術を指南した。
ビールを呑み食事し、ご機嫌なジュリーにご満悦な青年。
名前を聞かれたが思い出せない青年は、Rと呼ばれた。
ジュリーは、帰りたいと言ったが、命の恩人Rに徐々に興味を示す。
Rは車を運転し、ドライブデート。
とてもシュール。
また、Rがレコード好きというエピソードもあり、劇中歌も全部良い。
オープンカーで雨のドライブをするシーンや、カメラで写真を撮るシーンがエモい。
そんな二人を見て感情を揺さぶられるゾンビたちもいた。
二人は、ジュリーの父が管理する避難所へ。
やがてRは、ペリーを俺がやったとジュリーに告白。
ジュリーは、分かってたような気がすると言った。
翌朝、ジュリーはいなかった。
ジュリーを探すR。
ジュリーは、父が待つ元へと帰った。
Rもまた、皆のもとへ帰ろう、彼女のことは忘れよう、自分はゾンビだ、そう思った。
そして、Rを初めとした、夢を見られるようになったゾンビたち。
Rは人間の世界へと足を踏み入れた。
ジュリーを探しに、気持ちを話しに行こうとした。
まるで人間に戻りかけていた。
そうして二人は再開。
『どうして?危ないわ。他の人は私とは違う。殺されるわ。』と言いつつ、突然の再開に心を震わせるジュリー。
Rを家に匿うジュリー。
Rは、自分や仲間たちが夢を見られるようになったことを話した。
元々、治療薬の開発を熱望していたジュリーにとっては希望だった。
それから、ガイコツが自分たちを狙っていることも。
そしてジュリーは、仲間のノラと試行錯誤。
Rへのメイクを施す。
プリティウーマンの曲が流れてテンション上がった。
劇中歌が本当に良い。
そうこうして街に繰り出す3人。
父に直談判を試みるジュリー。
ゾンビが人間に戻ってきてる、そんな話を父は到底信じなかった。
いつしか、二人は人間から逃げていた。
行き着いた先には、回復力溢れるゾンビたち。
ジュリーは驚きを隠せなかった。
そしてガイコツの群れが襲来。
人間に戻りかけているゾンビVSガイコツ。
めちゃくちゃ面白い展開。
無線の『娘さんはゾンビと逃走中』なんて台詞が余計にシュールさを感じさせる。
そこへ人間も襲来してきて、本当にシュール。
いろんな中学がタイマンを張るヤンキー映画みたいな展開に。
最後は心温まるエンド。
なんとなく、このゾンビたち、我々人間みたいだな~と思ったり。
感情を失った人間みたいなゾンビが、人間らしくなる瞬間がとても良かった。
なかなか良い映画だった。