Nana

ウォーム・ボディーズのNanaのレビュー・感想・評価

ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)
4.0
ゾンビと人間が敵対する世界。

しっかりアンデッド感もありーの、コメディもありーので序盤から見応えあり。

ゾンビの上位互換のような存在“ガイコツ“も存在していて、ゾンビはうっすらこれを恐れているのも面白い。

会話は出来ないが、と前置きするも、親友ゾンビに『hungry.』などと言いうっすら会話したり。

とあるゾンビの青年は、人間の女性に恋をしてしまう。
一目惚れだった。

その女性のボーイフレンド、ペリーを殺したゾンビ。
ペリーの脳を食べた。

脳を食べればその脳の記憶を、五感で味わえるなど。
その脳の記憶が見られる。

ゾンビが恋した女性は、ジュリー。

彼はジュリーをゾンビから助け、連れて帰る。
彼の仲間のゾンビたちはジュリーを仲間だと思い込む。

怖がるジュリーに、『俺は食わない。安全。』と諭す。

また脳を食べ記憶を辿るゾンビ青年。
これが彼女を知る道だと思っていた。

そしてジュリーに『守る。』と宣言。

しっかり話せてるやん!とツッコミ入れたが、これはこれで良し。

お腹がすいたと言うジュリーは飛び出すが、ゾンビの大群に怖気付く。

青年はジュリーに、ゾンビ界で生き抜く術を指南した。

ビールを呑み食事し、ご機嫌なジュリーにご満悦な青年。

名前を聞かれたが思い出せない青年は、Rと呼ばれた。

ジュリーは、帰りたいと言ったが、命の恩人Rに徐々に興味を示す。

Rは車を運転し、ドライブデート。
とてもシュール。

また、Rがレコード好きというエピソードもあり、劇中歌も全部良い。

オープンカーで雨のドライブをするシーンや、カメラで写真を撮るシーンがエモい。

そんな二人を見て感情を揺さぶられるゾンビたちもいた。

二人は、ジュリーの父が管理する避難所へ。

やがてRは、ペリーを俺がやったとジュリーに告白。

ジュリーは、分かってたような気がすると言った。

翌朝、ジュリーはいなかった。
ジュリーを探すR。

ジュリーは、父が待つ元へと帰った。

Rもまた、皆のもとへ帰ろう、彼女のことは忘れよう、自分はゾンビだ、そう思った。

そして、Rを初めとした、夢を見られるようになったゾンビたち。

Rは人間の世界へと足を踏み入れた。
ジュリーを探しに、気持ちを話しに行こうとした。

まるで人間に戻りかけていた。

そうして二人は再開。

『どうして?危ないわ。他の人は私とは違う。殺されるわ。』と言いつつ、突然の再開に心を震わせるジュリー。

Rを家に匿うジュリー。

Rは、自分や仲間たちが夢を見られるようになったことを話した。

元々、治療薬の開発を熱望していたジュリーにとっては希望だった。

それから、ガイコツが自分たちを狙っていることも。

そしてジュリーは、仲間のノラと試行錯誤。
Rへのメイクを施す。

プリティウーマンの曲が流れてテンション上がった。

劇中歌が本当に良い。

そうこうして街に繰り出す3人。

父に直談判を試みるジュリー。
ゾンビが人間に戻ってきてる、そんな話を父は到底信じなかった。

いつしか、二人は人間から逃げていた。

行き着いた先には、回復力溢れるゾンビたち。
ジュリーは驚きを隠せなかった。

そしてガイコツの群れが襲来。

人間に戻りかけているゾンビVSガイコツ。
めちゃくちゃ面白い展開。

無線の『娘さんはゾンビと逃走中』なんて台詞が余計にシュールさを感じさせる。

そこへ人間も襲来してきて、本当にシュール。

いろんな中学がタイマンを張るヤンキー映画みたいな展開に。

最後は心温まるエンド。

なんとなく、このゾンビたち、我々人間みたいだな~と思ったり。

感情を失った人間みたいなゾンビが、人間らしくなる瞬間がとても良かった。

なかなか良い映画だった。
Nana

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