このレビューはネタバレを含みます
ゾンビ物でラブストーリー?邪道!見るもんか!と思ってたのが恥ずかしいくらいい映画だった。
映画冒頭のノリはなんだかゾンビランド味があった。
この映画は人種差別をテーマにしているのかな。人間に明確に危害を加えるゾンビと現実世界の被差別人種を同じに見るのはむずいけど。となると見た目で判断することへのアンチテーゼ的な方が強いのかな。
親に反対されても、周りから白い目で見られようとも、気持ちに正直に愛し合う二人に影響されて考え方が変わっていく人間と、人間性を取り戻していくゾンビ達。とても心が温まった。
人間側の指導者であるヒロインの父親も、ゾンビは問答無用で殺すという超過激派だったがそれにも訳があって話が一切通じない根っからの悪などでは決してないのが良かった。父親として、一人娘が娘が安全圏から出ていき数週間帰ってこない間にも気が気でなく眠れない日が続いたのだろう。だからこそ生きて帰ってきた娘の言葉で考えを改めることができたんだろう。もうみんな良い人。みんな素敵。良い人なんていればいるほど映画はいい。
ゾンビと人間が共生していく終わり方する超稀有な終わり方も良い。
僕も心で通じ合えるパートナーを見つけたいもんです。