ポンジュノ作品の救いのない感じが大好きなのですが、「ハリウッドならちょっと薄まってるだろ」と思って観たらものの見事にポンジュノで安心しました。
怒涛の展開と鮮烈な暴力描写。面白いだけに、惜しい！と言わざるを得ない部分もあるからこの点数。
個人的に一番惜しいと思ったのは、引きのアングル、風景のアングルです。ポンジュノの持ち味でもある美しい映像が、恐らく氷河期の世界がフルCGで作られているがために、魅力が半減してしまっていました。
しかしこの作品、どーも配給会社と上映時間で揉めたらしく、ポンジュノは2時間40分にしたかったんだそう。でも、実際は2時間でしたから、プラス40分あれば、もんやりしていたあのシーンやあの人物のこともよくわかるのかな？そしたら点数はもっと上がると思います。
何にせよ、ディレクターズカット版が出ることを願うばかりです。
…よく考えたらあの辛い展開をプラス40分観る自信は正直ありませんが…。
