しばっつ

スノーピアサーのしばっつのレビュー・感想・評価

スノーピアサー(2013年製作の映画)
3.0
・溢れるB級臭に釣られてレンタルしてみた。
・piercer=穿孔機。タイトルを直訳すると「雪に穴をあけるもの」ってところか。
・地球温暖化対策として化学物質CW-7(たしか)を空中散布することで「地球をクールダウンするぜ!」ってばら撒いたはいいけど、撒きすぎちゃって地球は氷結、ほとんどの動物は絶滅しちゃったYOという世界観。うん、大好物だw
・そんな世界で生き残っているのは世界を延々と周り続ける電車「スノーピアサー」に乗り込めた人々。なんと18年間も周り続けているらしい。
・電車の先頭に行けば行くほど上流階級、最後尾はまさしくスラム。とてつもない階級制度である。
・最後尾から反乱をおこし、列車のセキュリティシステムを設計したナムグン・ミンス(薬物中毒者)と協力し、先頭車両を目指すカーティスさんの物語。
・基本的にはずーっと反乱軍が先頭車両を目指して血みどろの戦いを繰り広げていくだけである。
・そんな反乱ですら、実は列車の開発者であるウィルフォードの手のひらで踊らされているだけだったわけで、実に過激な人口統制である。
・車という限られたスペースで養える人間の数なんてたかが知れているわけで、それを無理矢理コントロールする手法というわけだ。おそろしやー。
・映像的な描写はないが、カーティスさんの話では、列車が世界を回り始めた当初の最後尾車両の人口は1000人オーバーだったらしい。実に東京の満員電車の3倍近くの人数である。しかも1か月も水も食料もなしで放置。当然のごとく人間同士で食い合いが始まったらしい。まぁ、そうなるな。
・18年間も世界を回り続けていたけど、地球環境が変化していることに気づいていたのはナムグンだけだったというのがオチなんだろうかね。
・ところで、ナムグン・ミンス役のソン・ガンホって、ワイルドスピードシリーズのハンさんの人かと思ったが全然別人だった。
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