ヤムチャン

スノーピアサーのヤムチャンのレビュー・感想・評価

スノーピアサー(2013年製作の映画)
3.6
ただ先頭車両に行くだけの物語。
しかしその実、最後の人類を乗せて走り続ける列車の中に閉鎖生態系を管理維持していくために必要悪である階級社会を表現してみせるという縮図を描く。
最後尾の隷属的下層車両から反旗を翻し自由を求める反乱分子の中心人物こそが列車管理を任せる後継者として目をつけられていたなんて皮肉だし、まさにパンドラの箱。ソン・ガンホ演じるミンスのそもそも列車から降車するという選択肢の提示、開けてはならない扉を開けることは人類の希望か絶望か?
もしもこの列車に乗り込むとしたらどうするだろうか。