風来坊

カンパニー・オブ・ヒーローズ バルジの戦いの風来坊のレビュー・感想・評価

3.0
過去レビュー投稿。

時は第二次世界対戦下、ベルギーのアルデンヌの森。マシソン軍曹率いるアメリカ軍の歩兵部隊の、ドイツ軍の実験兵器の破壊作戦を描いたミリタリーアクション。

原作は人気のミリタリーゲーム。私は原作のゲームは未プレイなので、ゲームと比較してどうかは分からないです。酷評されている本作ですが、個人的にはそんなに悪くはないと思いました。

バルジの戦いをベースにしていますが史実とは違うフィクションです。ゲームが原作なので戦闘場面などにも戦争映画としてのリアル感はありません。
おそらく酷評されているのは本格的な戦争アクション物だと思って観た人が予想と違いガッカリしたのではないでしょうか?

ツッコミ所が多いのは事実で隠密行動なのにタバコ吹かしたり、大声で喋ったりとリアリティーはありません。
あとバルジの戦いとはなってますがそんなに関係は無い…。

冒頭から中盤までの展開はテンポも早く面白いのですが、シュトゥッツガルトに到着後は駆け足でラストも無理矢理終わらせた感が強い。
ラストは戦友の追悼や惜しむシーンがあっても良かったのかなと思います。

戦闘シーンは迫力があり見応えがありました。
しかし飛行機のシーンだったりのVFXは雑でしたね…。予算的なものですかね。

主役は「山猫は眠らない」シリーズでも監督と組んでいるチャド・マイケル・コリンズさん。
脇を固める俳優はトム・サイズモアさんとヴィニー・ジョーンズさんでB級好きには溜まらないキャスティング。
二人ともベテランの味のある演技で光ってました。

特にヴィニー・ジョーンズさんがが演じた破天荒なイギリス軍人は良いキャラクターでした。最後、ソ連兵と袂を別つシーンでの仕草は最高でした。
多分、アドリブなんじゃないかなと思います。

色々な戦争映画の良い所を盗んだような印象はあってオリジナルティーはあまり感じられませんでしたが、B級映画としてはなかなかの出来かなと思います。
風来坊

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