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小さな悪の華のbのネタバレレビュー・内容・結末

小さな悪の華(1970年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

「善良なのはマヌケどもだけで十分 」

この映画カルト映画といって良いのでは。人の人生を良い意味でも悪い意味でも狂わしかねないそんな作品。誰しも背徳の快感は知ってるはずだし、普遍的な欲求なのだと思う。だからこそこの映画は人の反感を買う様な内容でありながら心に響く強度を持つ。
規律ががあるからこそ、それに反した事をしたくなる。この映画ではそれはキリスト教だった。反骨精神の塊の様な映画という意味で非常にロックな映画。

ちなみに漫画の悪の華に影響を与えたらしく(作者がインタビューかなんかで答えてた)、ラストの火だるまになるシーンは漫画に似たようなシーンが出てくる。あっちは未遂で終わるけど。漫画の中盤までの雰囲気もそっくり。ボードレールの影響はこっからなのかあっちからなのか。

とにかく美少女が背徳的な事をしていって最後に自殺する。そんだけ。しかし、物凄く魅惑的で官能的で印象的。
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