私

ドリーマーズの私のネタバレレビュー・内容・結末

ドリーマーズ(2003年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

考察のために見てない、

ぼんやり見た感想


近頃、私はずっと悲しい

何が必要で、何が要らない物か、

それは物質か概念か事象か

この映画は何も変わらない

革命も終わらない

1人と2人が3人になって、また1人と2人に戻るだけ

堕落したセックスも映さない

映されるのは、いくつもの映画のワンシーンだけ

変えようとしても変わらないものはあって、

変わってしまう、変わりたくないと願っても

結局変わらないままのものがある

双子が1つであるならば、
1人の双子は永遠に欠けているのかも


映画のように死のうとしても、結局死ねない

2人も結局夢の中では死なない

目が覚めて、現実に繰り出ただけ

結局彼と彼女に必要なのはお互いで、それは生まれたときからある、得ていることが前提のもの。ポスターでもランプでも、言葉でも証拠でもない。2人で現実に出ていって、これから本当に必要なものを集めていくのかも。


永遠に欠けていても、もし欠けていなくても、それは前提であって結果じゃない

私はこの映画が好きだし、このレビューを読んでいる人は、きっと気に入る

映画オタクにはもってこいの映画。
ヨーロッパの暮らし、装飾好きにはたまらない雰囲気。
私のように悩んでいる人には間と目線をくれる。
時代がうまく撮られていて、考察したい人にも悪くない。
服や靴に着目してもきっと面白くなる。

時折映る、新古典主義的な耽美さと、近代特有の反伝統を併せ持った絵画のようなシーンが良い

彼女の足の動きだけを撮るのもよかった。


私はこの映画を見ても、結局何が必要で何が不要かはわからなかった。悲しいのも悲しいまま

けれど、この映画はきっと見返す
私