このレビューはネタバレを含みます
考察のために見てない、
ぼんやり見た感想
近頃、私はずっと悲しい
何が必要で、何が要らない物か、
それは物質か概念か事象か
この映画は何も変わらない
革命も終わらない
1人と2人が3人になって、また1人と2人に戻るだけ
堕落したセックスも映さない
映されるのは、いくつもの映画のワンシーンだけ
変えようとしても変わらないものはあって、
変わってしまう、変わりたくないと願っても
結局変わらないままのものがある
双子が1つであるならば、
1人の双子は永遠に欠けているのかも
映画のように死のうとしても、結局死ねない
2人も結局夢の中では死なない
目が覚めて、現実に繰り出ただけ
結局彼と彼女に必要なのはお互いで、それは生まれたときからある、得ていることが前提のもの。ポスターでもランプでも、言葉でも証拠でもない。2人で現実に出ていって、これから本当に必要なものを集めていくのかも。
永遠に欠けていても、もし欠けていなくても、それは前提であって結果じゃない
私はこの映画が好きだし、このレビューを読んでいる人は、きっと気に入る
映画オタクにはもってこいの映画。
ヨーロッパの暮らし、装飾好きにはたまらない雰囲気。
私のように悩んでいる人には間と目線をくれる。
時代がうまく撮られていて、考察したい人にも悪くない。
服や靴に着目してもきっと面白くなる。
時折映る、新古典主義的な耽美さと、近代特有の反伝統を併せ持った絵画のようなシーンが良い
彼女の足の動きだけを撮るのもよかった。
私はこの映画を見ても、結局何が必要で何が不要かはわからなかった。悲しいのも悲しいまま
けれど、この映画はきっと見返す