がく

永遠の0のがくのレビュー・感想・評価

永遠の0(2013年製作の映画)
3.7
特攻隊だった祖父の軌跡を探る物語。
母国より妻と娘を案じ、荒れ狂う戦中を必死に生き延びようとした宮部が、なぜ特攻隊入隊を決意したのか、そんな宮部の心情の変化を見事に表現した作品だった。
作中でも語られているが、特攻隊はその役目故に不良品の飛行機に乗らされ、大半は敵空母までたどり着かなったそう。まさに犬死に。こんなものを作戦と呼ぶ日本の愚劣な愛国心に腹が立って仕方なかった。当時を生きた人でなければこの"愛国心"とやらはわからないのだろうが、現代でも同調圧力とか、誤った思想を強制する土壌は散在しているわけで、今も昔も本質は変わらないんだなと悲しくなった。
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