福福吉吉

ファイナル・デスティネーションの福福吉吉のレビュー・感想・評価

4.5
修学旅行でフランスへ向かう高校生たちだったが、そのうちの一人アレックスは搭乗した旅客機が爆発する夢を見て離陸直前に機から逃げ出す。そして夢は現実のものに…。彼と一緒に旅客機を降りて命拾いをした者たちが、次々と不可解な死を遂げていく。

再鑑賞です。
久しぶりに観たけれども、シリアスな展開で観ていて緊迫感が続いて非常に面白かった。後のシリーズでは定番になるピタゴラスイッチ的な死に方の人もいれば、バスに轢かれてあっさり死ぬ人もいて、まだ、作品の方向性が定まってない感じが新鮮だった。死神と戦っている感じが強いかな。

ストーリー最初からアレックスは不穏な雰囲気を感じていて、旅客機の爆発の夢の現実感から旅客機から降りる流れはスムーズでとても自然でした。そして、実際に旅客機が爆発し、主人公が気味悪がられるまでがこのシリーズの定型ですね。

その後、生き残ったメンバーに死の運命が襲い掛かってくる展開はテンポよく、常時、緊迫感が伝わってきます。本作では最初に亡くなったアレックスの親友トッドが亡くなった後、トッドの状態をアレックスとクレアが確認に行くのですが、そのとき、謎の男が「死の運命」の説明をしています。第1作目だったので説明役を入れたのかなと思ったのですが、この男が不気味でした(wikiによると葬儀屋だそうですが、死神かと思いました)。

主人公のアレックスがFBIに疑われながらも、死の筋書きを回避しようと動き回るのですが、観ていてイライラしました。アレックスは自分から疑われるように動いているように見えて仕方が無かった。「もうちょっとよく考えて動けよ」と思ってしまった。その辺、アレックスと一緒に行動するクレアは利口だった。

最初に観たとき、「死の運命と戦う」という斬新さにハマリましたが、今観ても良く出来た作品だと思います。私の中で強く印象に残る名作です。
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