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トラス・オス・モンテスのTenKasSのレビュー・感想・評価

トラス・オス・モンテス(1976年製作の映画)
4.5
あ、なんだぁ割と話繋がってるんじゃんって思って観てたら凄いところまでぶっ飛ばされるワームホールみたいな映画。
イメージの鮮烈さだけが残り続ける。

というか映画はどれもワームホール体験的な装置になり得る(と同時に観客とスクリーンには超えることのできない壁も存在する)のだが、産まれた時から時制にしても動作にしても順序立っている映像と音声が映像表現のルールとして暗黙に一般化されているので…
…というような基本的なところを楽しそうに話す上映後講義でとても和んだ。有難い。
「これは何なのかいまだにわからん」と共有するのは本当に大切なことだと思う。「分かる」が前提にある映像作品の摂取の癖に気付くのが大事(何様だ?どのツラ下げてこれ書いてんだ??)。

蓄音機→祖父の記憶→細く長い影のショット。もうこれだけで最高。終わり。すみません。
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