垂直落下式サミング

ダブルヘッド・ジョーズの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

ダブルヘッド・ジョーズ(2012年製作の映画)
4.2
大学の研究合宿で、海にやってきた教授と生徒たち。そんな折、彼らが乗るクルーザーに何かが激突し、浸水。船舶の修理のあいだ、学生たちは近くにあった無人島に一時避難するが、その海域はダブルヘッドジョーズのナワバリだったのだ!
人食いサメの頭がふたつあることについては、ほぼ言及されないし、捕食獣としての合理性がないデザインで残念。シャム双生児なのか、オルトロスなのか、リョウメンスクナなのか。ふたつの口があって2倍捕食するって言っても、攻撃の当たり判定の横幅が広がっただけ。鋭い牙が別々の方向で迫ってくるんなら驚異だけど、近い場所にいるふたりが同時に食われるってだけなのは芸がない。
特徴的なサメよりも見所はギャル!断言できる。サメ映画に必要なのは、ホットな水着ギャルだとっ。これがあればサメは添え物でもいい。いきなりたくさんの女子大生を撮してくれるから、ドキドキがマッハ。開幕から、こんがりボンキュッボンのより取りみどりで目移りする。
全体とおして、小柄でスタイルのいいピンクのストライプビキニの子が、いちばん好きだった。けど、キャメロン・ディアスをゴツくしたようなタッパのあるへそピのブロンドちゃんと、だらしなえっちなむちむち恵体の黒人の女の子ふたりの揺れには抗えぬ。無人島散策で、ゆっさゆさ。ガン見で落第。
ナンパ成功したチャラ男が、女の子ふたりはべらせてビーチでいちゃつきながら3Pとシャレ混むくだりも最の高。アメリカンサイズの爆乳と形のいいスレンダーが、自然のなかで抱き合う奇跡。呑気にエロってるのに緊迫した音楽が流れはじめたのに重なって、獲物を感じ取ったダブルヘッドジョーズが彼らに迫るのは、ふたつの意味で意味でドキドキさせにくる。ついさっきまで盛ってた女が、ゴポゴポ血を吐いて沈んでいく惨劇。性と死のふたつの興奮が同時に描かれるから、鬱勃起してしまったぜ。
ベストキャラは、ムキムキなコールくん。事態を悪化させて観客のヘイトを一身に浴びるような役どころの筋トレバカだけれど、なかなかどうして憎めない可愛げがある。
胸を張ってガールズに大胸筋をアピりながら登場するのが、まずヤバイ。絵に描いたような脳足りんのナルシストで、ピピピとタイマーが鳴ったらプロテインを摂取する自分中心男。
このヤロウの一挙手一投足にかわいさが溢れる。先生に怒られてるところで急に船が揺れてゴテーンと転んで頭を打ったり、目の前で取り乱した女の子がビンタされたからビックリ!その後、つい口を被って笑っちゃったり、ボートに引きずられて波を受けながら情けない顔で「うわーっ、助けてーっ」て言うなど、やたらめったらキュート。おかげで、僕の記憶に残る愛すべきキャラクターとなったのでした。サメの頭は増やさなくていいから、コイツのスピンオフがみたいなー。