ナツキ

最後の日々 生存者が語るホロコーストのナツキのレビュー・感想・評価

5.0
関心領域見てからもっと勉強したいなと思って

ホロコーストのことって断片的にはいろんなところで聞いたり見たりして知ってるけど、それを大きな歴史の流れとしては知らないというか、改めてホロコーストのこと勉強しよう!とこちらから能動的に学んだことなかったかもなあって思った

だからハンガリーのユダヤ人の人が最後の方に収容所に連行されて、とかそのあたりの知識もまったくなくて、わたしなんにも知らないんやなあって

ホロコースト関連で今までに見たどの映像よりも辛くなるような実際の映像とか写真がたくさん出てきて、とてもショッキングで忘れられないんやけど、やっぱそう思うとオッペンハイマーのあのスライドのシーンで写真見せてくれてたら世界中の人の関心をもっと集めれたかもやんなあとなりつつ、けど関心領域はそういった映像はなくても音メインで状況を再現して当時の惨状伝えることに成功してて、なんかどっちが正解とかないよなとなる
けど一個違うのはオッペンハイマーはやっぱりノーランだから題材にそこまで関心がなくても見に行く人が多くて間口が広いよなあと
だからこそやっぱり見せてほしかったなあ

被害者の人が当時のことを語ることもそうだし、家族と一緒に収容所を訪れたり、ナチスに連れ去られるまで住んでたおうちを訪れたり、まっすぐ向き合ってる姿が逞しかったな
(語らないという選択肢も一応あるはずなのに)被害者側が苦しい思いしてこうやって伝えてくれてるんだからわたしももっと勉強したいしその行為を無駄にしたくないな

妹か姉が収容所で人体実験されて亡くなった方が、実際その実験してた医者に直接話を聞きに行くくだり凄まじかったなあ、自分は無害な実験を敢えてして、収容者を助けてたからナチス側として収容所にいた当事者やけど死刑免れたと言ってたお医者さんもその人前にしたらはっきりしたことは何も言わず誤魔化してて、とても腹たったんやけど、それこそわたしが逆の立場で死が目の前にある状況でNOと言える自信なんてないしな、、、
もっと彼の話をじっくり聞きたかったなあ

今から数えたら80年くらい前の話で、正直ちょっと昔の話すぎて歴史上の出来事として捉えちゃってたけど、この映画公開が1990年代で、そこからやとたった50年前くらいのことでそれを聞くとなんか地続きの出来事なんやんなと実感を持てた
その当時子供やったわたしのおばあちゃんもまだ元気に生きてるしそんな遠くない時代のことやんな信じられへんけど

なにかについて知りたいなと思った時に、ドキュメンタリーをぱっと見れる環境ありがたい、、、、Netflixはこういうとこ手厚いから大好きやな、、!!!!
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