最後の日々 生存者が語るホロコーストの作品情報・感想・評価・動画配信

最後の日々 生存者が語るホロコースト1998年製作の映画)

The Last Days

製作国:

上映時間:87分

4.1

「最後の日々 生存者が語るホロコースト」に投稿された感想・評価

アウシュヴィッツ収容所にいつか足を運びたいと思いながら、しかし軽い気持ちでは行けないと考え、それを繰り返し今に至る…

*****
肌の色や国、信念を理由に、こんなにも悲惨かつ無慈悲な行いをしていいはずがない。
しかもこれはたった80〜90年前の話で、遠い昔のことでもなく、今でも人種差別はある。それがとても悲しい。

そして思うのは、心を動かす話術、命を救う医学、組織を束ねる権力を、どう使うかで世界は大きく変わるということ。

平和も暴力も、もしかしたら紙一重のところにあるのではないか。

そんななかで、ユダヤの人々を救おうとした外交官ラウル・ワレンバーグのような人がいたことにわずかな希望を感じた。

▼印象に残った言葉

そしてユダヤ人を救うためだけに
スウェーデン大使館に入ります

“保護証明書”を発行したのです

つまりその書類の所持者は
戦後にスウェーデンに行ける

ただの作り話ですが
戦時中は混乱していたため
価値のない紙切れが奇跡的に通用しました
Me

Meの感想・評価

-

数年前住んでいたハンガリーとだけあって見覚えのありすぎる街並みと言語が懐かしかったからこそ、ヨーロッパのどこよりも美しいと思ったあの風景の中で実際に起こっていた地獄が、あまりにも悲しくて涙出た。

ナチス系の作品はどれも、理解しながらも、理解ができない。
心だけは傷んで、なぜ、と理解しきれない頭は飛ぶ

アウシュビッツで見た
刈られた髪の毛の山、とガス室で一番気持ち悪い所に感じた、それをした腐った人間館の不快さを、思い出した。
nancyy

nancyyの感想・評価

5.0
ハンガリー、ポーランド、バルト三国、そしてドイツ。あの時代をリアルに体験した土地に行くたびにその町にある戦争博物館、歴史博物館に立ち寄って来た。このドキュメンタリーを観てリアルな感覚として、その土地で学んだもの感じたものが蘇ってきた気がした。
差別は何も生まない。いいものを生まない。本当にそう思う。誰かと政治議論になった度にわたしは理想主義なんだなぁ、平和主義なんだなぁって強く思ってきたけど、そのことに誇りに思うし一生変わらない。そうやっていつも思ってるから差別する人を軽蔑するし、絶対に許しちゃいけない。民族が違うからとか、宗教が違うからとかで見下したり差別したりそういうのを許すとその先にはホロコーストがあるんだぞ、と。人間が考えつくことはまた起こる。ちゃんと学んでおかなきゃ。

ただ‥‥ひとつ、自分たちの家族がみんな殺されたから自分の子供には沢山産んでくれと言った‥‥みたいなのはわかるけどそれ言われるのが自分だったら親からのプレッシャーで発狂してしまいそう。子供も親の意見に賛成していて、喜んで産む!とかならいいけどそうじゃないなら怖い。な‥‥‥他人の人生に強制はだめ、とはならないのか‥‥な。
netflixのアンオーソドックス見ると、歴史的な迫害が新たな時代に同族内での強制と迫害うんでて「いやぁ‥‥‥なんかな。なんでよ」ってなっちゃったんだけど、それのちょっとマイルドな狂気をこのドキュメンタリーのエンディングでまた感じちゃって、うぅってなったな。
この記憶を風化させないことは人類の使命だよな。

「シンドラーのリスト」のスピルバーグ監督が5年後にこの作品を制作。
たむ

たむの感想・評価

4.3
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したスピルバーグ監督製作総指揮の、ホロコーストの生存者のインタビュー集です。
ホロコーストの生存者へのインタビューというと『ショア』が決定打という印象もありますが、なかなか9時間も時間が作れないこともあります。
またインタビューのみで構成された『ショア』とは違い、本作はハンガリーユダヤ人の生存者5人へのインタビューを中心に、当時の絶滅収容所の記録映像や生存者がアウシュビッツなどに行く記録がおさめられています。

ハンガリーユダヤ人を描いた作品で有名なのは『サウルの息子』があります。
ゾンダーコマンドの生き残りの証言もあり、様々な映画や本で観たり読んだりしたものが出てきます。
生存者は語ります。
「映画より酷かった」
「本が何になるというの」
生存者たちが語っていかなければならない、とこの映画でも博物館でも語り続けるのは、クライマックスで出てくるヒトラーの遺言です。
有名な文章ではあるのですが、この映画の構成で出てくると、ゾッとするほど恐ろしく、過去の事と切り離してはいけない問題だと改めて思います。

記録映像は非常に衝撃的な映像も出てきます。
「最も悲惨な光景だった」とも語られます。
上映時間も比較的に短いので、必見のドキュメンタリーだと思います。

本作はスピルバーグ監督製作総指揮とクレジットされますが、『シンドラーのリスト』以降、ホロコーストなどの記録映像、インタビューをアーカイブしています。
この年のアカデミー賞で本作は長編ドキュメンタリー賞を受賞しますが、スピルバーグ監督は『プライベート・ライアン』で監督賞を受賞していますね。
chanova

chanovaの感想・評価

3.8
衝撃的な画像や映像があるので、苦手な人は注意が必要かもです。でも、知っておくべき事実だと思いました。

平和に暮らしているのが申し訳なくなるほど、残酷な世界で生きていたんだなと胸が張り裂けそうでした。
mkk

mkkの感想・評価

4.0
今まで仲良かった友人が突然憎むようになったのが怖い。どうしてそうなったのか分からない。

ロシア人妻のいる隣人と再会した時あの人達はお互いに何を思っていたんだろう。

ホロコーストの反省を過去に伝えていくというのはよく見るが、多分今は高齢者のユダヤ人じゃない側の方はそこまで過去を反省してないんじゃないかと怖くなった。

アメリカ人兵士の1人が自分をヒーローの様に思ってるんじゃないかと思った。勝ち誇った不敵な笑みを浮かべてたし。
Moomin

Moominの感想・評価

4.3
この作品を観たら世界はより良く

ホロコーストの生存者に焦点を当てる
フィックスの映像に重ねて過去の映像、現在の映像を重ねる最近めちゃくちゃ流行りのやつ 説明的で映画の面白さに欠ける構成ではあるが、今作はその先入観を凌駕する物語の凄まじさ

強制連行されたあの日、あの時間
ドイツ軍から解放された瞬間
50年以上もの時が経った現在と故郷
その時、その瞬間に着目し、インタビューは進められていく
彼等彼女等のその時の心情、自ずと湧き上がるインタビューの受け答えに歴史の重さを感じる

又、物語後半では歩みだす一歩の瞬間を丁寧に撮影している 彼等彼女等の映し出される姿に観客側が変化を覚える

気になった点は3つくらいあるけども、1つ話すと
収容所内の医務員と生存者の対面のシーン
終戦から数十年が経ち、尚ヒトラー・ユダヤ人・強制収容所の作品が作り続けられてる意味が映像として読み取れる
(思い出したくなくて、思い出すしかなくて、決して言えなくて言いたくなくて、でも生涯言及される)おぞましい感情を無差別に生み出した戦争というものに、何も知らない自分の受け止め方にいつも悩まされる
シャケ

シャケの感想・評価

4.0
医者の対応、見るからに不誠実なのが厳しい…
廃墟同然になった自宅の前で泣き崩れる女性の姿が悲しくていたたまれない。
世代交代でホロコースト経験者(日本の戦争経験者もそう)が減っていくのはこれからの我々の意思決定にとっては不安要素だけど、こうして映像や言葉が鮮烈に残せるのは人間の強みだなとも思う。歪めたり消したりしてはいけない。
靜

靜の感想・評価

-
知るための忘れないための記録映画。

同じ国に生まれ育ち、よく見知った隣人であり友人であると思っていた人々に罵倒されながらナチスに連れていかれたという。遠くからやって来たナチスだけでない、社会全体が手のひらを返して行った差別と迫害が語られている。

生存者が戦後しばらく経って故郷に戻ると、ドイツの侵略を受けた街は面影を塗り替えられ、自分の生家には鍵がかかって入れない状態になっていた。その門を揺さぶりながら泣き崩れる様子を見ていると、戦争は生命以外にも、生命の拠り所となる場所をも根こそぎ奪っていくものだと思った。
生存者たちの瞳に、収容所での凄惨な日々と、その惨劇が起こる前の家族との幸福だった日々がありありと浮かんでいるのがよく分かる。幸福な記憶が魂を手放させなかった。
生存者たちが戦後に結婚し家族を作り、孫たちに囲まれてとても幸せそうな表情で生きていたのが救いだった。

ひとつ、消化出来ない思いがある。
米兵に取り囲まれて陥落したドイツ軍の兵士たちを、米兵は捕虜にするでも処刑するでもなく、収容所に入れられていた群衆の中に放り込み、群衆曰く「八つ裂きにした」という話。勝者が敗者に、追う者が追われる者に転換しただけだし、それ以前にドイツ軍の非人道的な行いは生存者の口からありありと語られていたから、因果応報の結果だとも思う。けれど、どこかえぐみを感じてそれがなかなか拭えない。
当事者間では完結した話だろうし、わたしが当事者であれば八つ裂きに出来る機会を得られたらそうしていたと思う。
何十年も後の世代の、極東の平和な島国にいる自分がどうこう思うにはおこがましい気もする。

だけど、その後に続く話として「ヒトラーの忘れもの」という映画を地続きで思い出して暗い気持ちにはなる。
より弱い弱者へと皺寄せが行くんだ。
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