風来坊

殺しのナンバー/スパイ・コード 殺しのナンバーの風来坊のレビュー・感想・評価

3.5
過去レビュー投稿。

数字による暗号を放送で送り工作員達に誰にも知られずに指示を出す"乱数放送"。その指示を受けCIA工作員のケントはある任務に従事するが良心の呵責から任務を失敗してしまう…。汚名をすすぐために新たな任務に就くケントだったが…。アメリカ製のサスペンスアクション。

"乱数放送"と云うテーマも現実世界で実際に行われているらしいとの事で、リアル感があり恐ろしいなと感じました。
物語は密室のような極秘施設で殆どが展開します。
そのため登場人物も少なく、主人公達の行動範囲も狭いためにどうしてもある程度の展開の予測が出来てしまうのは残念ですね(´・ω・`)

ただ閉塞感や孤立感は非常にあって物語を盛り上げています。
主人公の頭の中での推理を所々映像でフラッシュバックのような感じで見せる演出も個人的には好きです。
中盤から後半は大体物語の方向性が固まり、それほど驚くような展開にならないのは残念。

主演のジョン・キューザックさんは感情が希薄で病的な工作員を非常に上手く演じてました。
最近は主演より脇役での出演も多いですが、ジョン・キューザックさんの健在ぶりも観れて良かったです(^-^)

アクションもありますが、どちらかと云うとサスペンス色が強い作品ですね。地味ではありますが、なかなか良く出来た映画だと思います。
風来坊

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