寂々兵

映画「立候補」の寂々兵のレビュー・感想・評価

映画「立候補」(2013年製作の映画)
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これはとんでもない映画。マック赤坂のPR動画だろうと舐めてかかったらえらい目にあった。とにかくマックのキチガイぶりが強烈で、他の候補者の街頭演説に拡声器で罵声を飛ばすわ、学校の前で選挙活動をしていたら文句を言ってきた女子高生を法と正論で叩きのめすわ、清々しいほどの自己中っぷり。中盤以降に息子が登場してくるんだが、この息子ってのが昔は父親のことをさっぱり理解できなかったが、最近になってようやく戦う意味が理解できてきたみたいな話をするわけ。んで、父親の演説中に多勢で向かってくる大衆に対して「てめえら1人だと何もできないんだろうが!主張があるなら親父と同じ土俵で戦え!」みたいにブチ切れるわけ。まさかマック赤坂のドキュメンタリーに泣かされるとは思わなかった。都知事選の3候補ばかりがマスコミに取り上げられて、その他の候補が蔑にされている(ボードに名前だけを掲載される)今だからこそ観られるべき、超ド級の傑作。
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