父ダニエル、妻レイシー、長男ジェシー、次男サムの4人一家は貧困に耐えながらも幸せに暮らしていた。ある日、レイシーは自宅に何者かが侵入した感覚に襲われる。調べても何も出てこなかったが、それから不可解な出来事が頻発し、やがて家族の身体にも異常が現れ始める。
ストーリーはテンポよく進みながら、不可解な出来事が大きくなっていき、家族の身体に異常が現れる様子を不気味な雰囲気を醸しながら展開していきます。
いわゆるスプラッター作品のような残酷な描写はないのですが、家族に現れる身体の異常は非常に気味が悪く、意識の無いまま自傷行為を繰り返したりするなど得体の知れない怖さを表現している作品になっています。
後半の展開は、家族に起こる不可解な出来事や身体の異常により、家族関係やその他の人間関係が壊れていく様子は、ホラーの怖さとは異なるどうしようもない理不尽な怖さがあり、導かれる不幸な状況に抗えない無力さを感じるようになっています。
ホラー作品としての怖さはあまり無いと思いますが、どうしようもない不可解な出来事や異常に対する人の無力さと理不尽さを感じることができて、なかなか面白かったと思います。
鑑賞日:2022年10月3日
鑑賞方法:BS/CS ザ・シネマ