このレビューはネタバレを含みます
絵画的な構図と色彩。
ドキュメンタリータッチ、背後を追いかけるカメラ。
かと思えば、
MVのような且つスローで丁寧な映像。
真正面カットバック、シンメトリー。
現実と乖離したイメージの世界観。
小道具の使い方の巧さ。
効果的な詩的台詞と鋭利な音楽。
次のシーンはどんな画で魅せてくれる?とドキドキしながら。こんなに興奮させてくれる映画もなかなか無い。
それにしても、とことん挑戦してますねぇ。
グサヴィエドラン。
これ撮ったの23歳のとき?もう嫉妬する余地も与えないぐらい凄い才能の異端児ですよね。桁違いのセンスで着々と映画というものを塗り替えてます。
ただこれはさすがに長過ぎます。
でも贅沢で衝撃だった168分でした。