パンケーキレンズ

わたしはロランスのパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
4.0
とにかくね
こんなに、すんばらしいラストシーンは、ここ最近では一番かも♪

ドラン君、まだ20代よ
こんな(完成度の高い)映画撮って、どーすんの!?w

性同一性障害っていう、映画ではそんなに珍しくはないテーマでも
なんというかね
元々二人の愛は、性別を越えた所にあったんだろうね
だから、あんなに苦しい思いをして
だからこそ、あんなに美しい再会もして
「愛は性別を越えられるか?」なんていうそんな甘っちょろいテーマではなく

芽生えてしまった愛を、二人は、どう抱きしめるのか?どう葬るのか?

やり場のない感情が交錯する・・・のです

女になりたいロランスと、女になりたい彼を受け入れたいフレッド
どちらかというと、私はね、フレッドの心の痛みがすごく分かったな・・・
もしかしたらフレッドの方が傷つきやすくて、デリケートで、優しいのかも
そこに、女性特有の体の痛みも経験して
彼女の感情の溢れ出すシーンが、すごくよかった♪
決してキレイな女優さんじゃないけど、見た目と中身のギャップに魅せられましたよ

こういうテーマは、アートな側面が強いのが多いけど
これも、その一つ
でもって、美意識がピカイチ☆
男女の心象を、見事に映像(風景)で表現してますね
色使いが好きでした

何気ないセリフが淡々と綴られる物語
でも、あのラストシーンを目にした瞬間
そんな二人の会話のあれこれが、驚くほど鮮やかに彩られていくんです
うん、あのシーンを最後に持ってきたのは、あっぱれ♪

ふぁーーーーーーーーっと飛んでいきそうになりましたw(これは褒めw)