紛争によって引き裂かれた一組のカップル、断ち切れない憎しみの連鎖と終わることのない争いに対するアンジーの確固たる意志表明、ってのはよく分かる。
とりあえずやけにレイプシーンが多いのは所謂「女性ならではの視点」ってやつなんでしょうか、と思ったらこの紛争は本当にレイプ被害が悲惨だったのですね、納得。
ショッキングな虐殺シーンや戦闘シーンはそれなりに見られるものの、色々と話の整合性として?が浮かぶシーンが多い。一番は敵側のスパイを囲っておける程の立場の人間が何故戦闘の最前線に駆り出されるのか…ってまぁじゃないと終盤の悲劇的な展開に持っていけないからなんだろうけど…。そもそもわざわざ一回逃げておいて、スパイ目的で舞い戻る、ってのもどうも無駄な気がした。
それでもやはり平和への熱意のようなものはびんびんに感じるし、初監督作品としてはまずまずなのかもしれない。