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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さんのkitoのレビュー・感想・評価

3.7
夏場にぴったりで楽しめた。

監督・脚本の白石晃士による”癖つよワールド”が展開するので、好き嫌いがはっきり分かれるだろう。私は過去に「カルト」と「オカルト」の二作品を前情報なしに配信で観て、特に「オカルト」の世界観に「なんじゃ、こりゃあ⁈」とビックリし、その面白さの洗礼を受けている。

本シリーズは視聴者から送られてきた怪奇映像についてビデオ制作会社のスタッフが取材を進めるうちに怪奇現象に巻き込まれるという設定のフェイクドキュメンタリー。自らもビビりなカメラマン役を演じる白石監督が得意とするPOV(Point Of View、主観映像)形式で進む。ナレーションやテロップから、昭和の子供に大人気だった「川口浩探検隊」チックさもあり懐かしさを覚えた。

FILE1から4までありそれぞれ「口裂け女」「幽霊」「河童」「トイレの花子さん」がテーマ、各話1時間10分ほどの連ドラな感じ。どれもとっくに手垢が付きまくっているのだけれど、それぞれに斬新な展開となり面白い。

とりわけ、世評通り4の「花子さん」がいちばん面白いのだけれど、1ー3で登場人物のキャラと関係性が見えてくるし(3人だけだけど)、あるアイテムがたびたび出てきたりもするので、順番通り観た方が4を最大限に楽しめる。

トイレの花子さんがどうしてそんな展開に⁈と驚くし、そのビジュアルもなかなかぶっ飛んでいてウケる。”別世界”うんぬんというのはきっと白石監督が好きなのだろう、「オカルト」での表現手法によく似ていた。

女霊能力者の”先生”が好みのタイプ(演者のことだけど)だったのに「えー、そ、そんなー!」というエンディングに。いや、でもまあ、面白かったー

シリーズはさらに劇場版二作品にビデオスルー三作品とで全九作まで続き、新作劇場版が公開予定。Amazonにオンリスト中なので乗りかかった船、もう降りられないなぁ
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