べぇちゃん

ウォッチメンのべぇちゃんのレビュー・感想・評価

ウォッチメン(2009年製作の映画)
5.0
私が観たのアルティメットカット版でした😂
だからこんなに評価低めだったのか😭😭
フィルマークスを信頼してるので、なんでこんな平均点低いんだろ???て謎に思ってました、、


まあそのていで、アルティメットカット版、原作への参考にしてもらえれば嬉しいです。。


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まず原作を読みました。だからこそ全て理解して観れたので星5なのかもです。
原作は紙面ぎっしり文字で説明してます。情報量が多いんだからもちろん足りないとこも映画にはあります。
でも、映画の方が面白いとまで言えるんじゃないでしょーか、、、!

まず、本作の狂言まわしであるロールシャッハ役の人がすごくイイです。もう、それだけでこの映画の主人公になってしまいましたね。
原作のロールシャッハの正体は醜男で、低身長です。映画でも低身長で、流石に顔はかっこいいけど、どこか冴えない感じの表情の俳優さんがめちゃくちゃかっこいく演じてます。声や喋り方や動きや性格でとんでもなくカッコいい。。
様々な要素が、洪水のように押し寄せてきて、何が何だかわからなくなりますが、その全てに無意味なものは無く、2度目の鑑賞のが面白いと感じると思います。
また、原作との違いでいうと、よりヒーローらしい描写が増え、アクションシーンも派手になり、エンタメを意識してるのがかんじられますが、原作の文学性を損なってない上手な演出と思います、、、!!!
もう一回観たい!!

ちなみに私は、コメディアンがめちゃくちゃ好きです。
最初レイプ未遂シーンがあるので、なんなんだよこのミソジニーおじさんはよ???と思っていたのが最後には好きになってました。
善とも悪とも言い切ることのできない、複雑で多面的な人間性が魅力的なキャラクターですが、その魅力は死語、周りの人々の思い出から描写されていきます。
すごいですね。
三島由紀夫のサド侯爵夫人みたいな手法ですね。
本人に内面を喋らせるより、周りからの印象を語らせることで、深く、その人を描写するのですね。
かれは賢く、世の中のルールをわきまえ、その範疇の中で暴力をふるいます。
原作にあるシーンなのですが、サリーが昔の写真にキスします。ちょうどエディの上にキスマークが残ります。
サリーにとって恨みながらも、愛さずにはいられない男だったのですね。
映画の冒頭でコメディアンの部屋にサリーの写真あちこちにあって萌えましたBIG LOVE






映画というか、ウォッチメンという作品への感想になりますが、ほんとに熱くなってて言わせてほしい。ネタバレになります!!!









読み終わって今までの時代背景や人間関係の緻密な描写の全てに意味があったことの衝撃でぼうぜんとなり、もう一度読み返した最初のロールシャッハの手記、
ロールシャッハは、白と黒、なにごとも極端な答えでしか自分の意見を持たないキャラクターです、ロールシャッハテストは見るものによって変化するが、ロールシャッハは決して変化しない男なのです。

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天を見上げてこう叫ぶだろう。
“助けてくれ!“
見下ろして俺はこう答える。
”いやだね“
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もう結末が書いてあった。
もっと読みたかった、アランムーアのスーパーヒーローものが。。。😭