「ゴースト」と呼ばれる、仮面の怪人達による犯罪が急増している現代アメリカ。
そのゴースト事件を多数解決してきたのが、探偵事務所ミステリー社。
街では怪人達の衣装を展示する犯罪博物館がオープン。
だがそのセレモニーの際に、謎の翼竜と怪人が乱入!
パニックを引き起こし、博物館はメチャクチャに、展示品も奪われてしまった。
事件を未然に防げなかったミステリー社は評判が落ち、メディアに叩かれてしまう。
名誉挽回を果たす為、ミステリー社の面々は捜査を開始するが…
同名のTVアニメの実写映画第2作。
実は私は、原作はおろか前作すら見ていない。
その為、最初は世界観に戸惑ったが、基本的には子供向けドタバタコメディで、オナラで笑いをとるような、おバカな作品です。
シリーズ2作目から鑑賞した理由は、安い中古DVDをたまたま見つけたから。
そしてそもそもこのシリーズを見ようと思ったのは、脚本がジェームズ・ガンだからだ!
彼はメイキングにも一瞬登場、若い!
80年代風サイケでポップな衣装に身を包んだミステリー社のメンバー。
主人公はミステリー社のリーダーで、イケメン探偵のフレッドと武闘派イケイケ美女のダフネ、頭脳派地味系美女のヴェルマの3人……ではない。
おマヌケな与太郎のシャギーと、人語を話す事以外はやはりおマヌケな大型犬スクービーのコンビが主人公。
彼ら「負け組」が、自らのプライドの為、そして彼らを受け入れてくれる仲間の為に奮闘する所は、まさしくジェームズ・ガン印の脚本。
エンディングでダンスシーンを入れるのも、ジェームズ・ガンの発案かどうかは分からないけど、その後の彼の作品にも取り入れられている。
ひとつ予想外に良かったのが日本語吹替。
シャギーは藤原啓治さんで高い声のコメディ演技、スクービーはチョーさんで、「いないいないばあっ!」のワンワンさながら、舌足らずな演技を見せる。
他、フレッドはイケメン声の子安武人、本作の重要な立ち位置のパトリックには飛田展男…とどこかで聞いたメンツが並ぶ。
そして吹替版の演出は岩浪美和氏。
高木渉と山口勝平と千葉繁も呼んでこい。