ます

雲のように風のようにのますのレビュー・感想・評価

雲のように風のように(1990年製作の映画)
3.8
youtubeでいいアニメが見られると話題になっていたので視聴。演出が上手でとても驚いた。特に動かし方が洗練されていて、一枚の背景をバックに鳥が羽ばたく様子だけで世界の広がりを感じさせてくれる。無闇に動かすのではなくてここ!というポイントで効果的に動かしてるんだな…。
背景もただべたっと状況を表すだけではなくて、その場の空気・人々の営みを描こうとしているなと感じる。粗野だけど穏やかな故郷の村と、美しいけど冷たい後宮の対比よ〜。

お話全体としては大河ドラマのような淡々とした諸行無常感があるものの、ルームメイトの宮女のキャラがやけに立ってたり、皇帝や先生との仲が仲睦まじかったり、敵も人間味があったりして、優しい雰囲気に包まれていた。ラストの籠城戦も悲惨さは薄め。(その分際立つ悲しみはあるが…)
中華後宮ものの入り口として見るのも良さそうだなと思った。

自分は監督の鳥海永行さんを存じなかったのだけど、どうやら押井守監督の師匠的存在らしい。どうりで諸々上手いわけだ…。(なお基本はタツノコプロやぴえろで演出などをされていた模様。)
ます

ます