あにお

ヴァイブレータのあにおのレビュー・感想・評価

ヴァイブレータ(2003年製作の映画)
4.3
まーーいかにも評価が分かれそうな作品ではあるが。実録潜入ルポ・ドキュメンタリー風ロードムービーとして出色の出来。ふつうにトラックや無線の話が面白くてしっかり観入ってしまった。2003年とは思えない、昭和を感じる色と空気。分類番号3桁なのが浮いて見えるレベル(※)。寝起きにぼんやり小説を読み進めるようにゆっくりと進む。けど退屈は感じない。
が、小説原作前提で考えると、時々活字を挟む演出はいかがなものか?それは演出に擬態した怠慢ではないのか?とふと我に返ったりはする。あと、タイトルがある意味あんまり内容に絡んでなくない?いかにも小説タイトルに「インストール」とか付けてる時代の雰囲気…と思ったら初出1998年か…。いや小説の中の時間が何年の設定か知らんけども。

※分類番号は車のナンバー上段の小さい数字。これが3桁化したのが1997年頃。日野のウィングマークは1994年頃まで。違和感の原因はこれか。トラックを中古購入したか、登録変更してる可能性は十分にあるので別に何もおかしくはないのだけど
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