そーる

ピッチ・パーフェクトのそーるのレビュー・感想・評価

ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)
3.9
2010年代、アカペラが流行りに流行った時代に
作られた映画。
今作はなんと言ってもリフオフのシーンが一番印象的だろう。
ストーリーはありがちで、
"ど直球の青春学園もの"として伝わってくる。
ただ劇中でも出てくる映画『ブレックファストクラブ』を踏襲してるので、
凸凹メンツが、皆で集まって素直に自分のことを話すシーンなんかは、しっかりオマージュしてて素晴らしかった。
あの映画では画一化しようとする大人(先生)の支配と戦う宣戦布告的な意味があったが、
今作ではオーブリーの行きすぎた指導がそれにあたるだろう。


そしてバイト先のラジオDJの兄貴はやっぱりかっこいいし、
トラブルメーカーズはステージではイカしててもやっぱり学園の中で見るとオタクな感じがちゃんとあって良い。

大会ナレーションの皮肉具合も最高だし、
べラーズの仲間達がみな変わり者な感じもいい。
ラストはもちろん想像はつくけど、
この手の映画はそこに向かう過程が楽しいんだよね。
だからこそ最高な結末が待ってるんだ。
そーる

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