パエリア太郎

ピッチ・パーフェクトのパエリア太郎のレビュー・感想・評価

ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)
2.9
この映画を完璧に楽しめないのは、自分が悪い!!!

僕でも知ってる洋楽が沢山かかってノリノリだし
パーリィーでのアカペラバトルなんて新鮮で、本当に楽しかったです。
反面、知らない曲も沢山!!
なんかこの曲が今歌う意図ってのを汲み取れない歯痒さを感じます。
この映画において、ブレックファストクラブを観てなくても、ダースベイダーがルークの父親だと知らなくても、直接楽しさを阻害しないと思うのですが、選曲の文脈を読めないのは致命的な気がします。

あと文化の違いなのか、アカペラがイケイケなクラブ活動として流行ってるのがピンとこない。

ここからは、絶対映画の欠陥だと思うのですが、全体的に雑っ!!

なんで、主人公がアカペラ部に入ったかよくわからん。大した動機も無いのに、意見の合わない部長に従って続けてるのかもよくわからない。
(反抗の手段もかなり自分勝手)
主人公と一緒に入部した子達の背景も全然描かれないから愛着がわかない。
せっかくブレックファストクラブをなぞるのに、初めから終わりまで特にキャラクターが動かない登場人物の皆様。
なぜ男達と敵対しあってるのか、なぜ部長は曲目を変えたくないのか、いちいち理由が無い&薄い。
実況してる人に毎回、退屈といわれてるのに同じ曲調曲目続ける信念なんて映画的に盛り上がりそうなのに!
加えていうと、主人公は乱闘騒ぎで警察に捕まるのですが、なぜ乱闘に加わったのか、謎。
(ストーリー上、意中の男ともめるためなのだろうけど)
ふとっちょさんが敵にブリトー投げつけられるのですが、その後すぐに敵と仲良くバスに乗ってるんです。謎!
正義感の強い主人公なら、ここでこそ乱闘した方がよっぽどしっくりきます。

僕が寝る前は流行りの洋楽、週末はクラブでわっしょいしてればもっと楽しく見れたかもしれないです。

でも、ラスト一皮向けた彼女たちのパフォーマンスには釘付けでした。
テンポをあげてノリノリにすれば良いっていうのも安易な気はしてしまいますが!
パエリア太郎

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