イチロヲ

五月みどりのかまきり夫人の告白のイチロヲのレビュー・感想・評価

3.5
夫(山城新伍)の不倫を知らされた夫人(五月みどり)が、夫とは異なる性質をもつ男たちを次々と誘惑していく。自分と交わったオスを捕食する昆虫、かまきりをタイトルに冠している、東映ポルノ路線。

ファッション・ポルノを確立した「エマニエル夫人」の影響を多分に受けている作品。「五月みどりが男を捕食する→精力を奪われた男が自堕落になってしまう→五月みどりが別の男をターゲットにする」の繰り返し。

映像に五月みどり(公開年で36歳)が出てくると、必ずソフトフォーカスになり、真珠のネックレスや大きなダイヤの指輪がクロースアップされる。男優陣の演技も堂に入っており、女の魔性がドラッギーに描写されている。

「同性愛は病気だから、私が治癒してあげなければならない」など、ハチャメチャ理論でエロ行為に繋げていくところが面白い。ナンセンス劇画を観ているような感覚に浸りながら、気分をリフレッシュさせることができる秀作。
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