殺人蝶を追う女の西東京のレビュー・感想・評価

知らない女が「ジュース飲みましょ」とか言ってスヌーピーのプラコップで乾杯した時点で約束された傑作。怪奇描写によって生きる意志を声高に叫ぶという離れ業の失敗こそ、全ての魅力。ゴテゴテの照明、支離滅裂で大袈裟なドラマ、なのに時たまベルイマンにも接近する死と病があって本当に混乱する。
ジジイが殺されてハーモニカ吹いてくれ、で本当に吹くのもヤバいし、その後日中に死体運ぶのもヤバい。耳元で囁かれる二千年ぶりの「おしっこ」、自動焼き菓子機、異常すぎるよ。夢か？