バナバナ

麦子さんとのバナバナのレビュー・感想・評価

麦子さんと(2013年製作の映画)
3.3
事情は分からないけど母親が幼い頃に出て行き、今は父も亡く、兄と妹二人で暮らしている兄弟の下に、突然出て行った母が現れる。

当然「なにを今更」で受け入れられなかった兄弟だったが、母は病気で急死する。
それで急遽、麦子一人で母の故郷に納骨する旅に出ることになる。

母の故郷では、誰もが若かりし頃の母を知っていて、人気者だったらしい。
自分の知らない母の実像を麦子は少しずつ知り、母と自分との関係を見つめ直す…てな話。

故郷の人がみんな親切過ぎるんだけど、とんがっている麦子ちゃんには、こういう人達と出会わないと、短時間では心開かないだろうから仕方ないか。
麦子が母に言えなかった事を吐き出せてくれる様な、優しい人達に出会えてよかったね。

堀北真希ちゃんは、母の若かりし頃と一人二役なんだけど、キャラクターの演技分けは出来ていない。
しかしそれは、余貴美子さんの母親の若い頃のキャラが、設定上から描き分けが出来てないので、やりようがなかったのかもしれない。
…と、弱い部分もあるけど、ほっこりできる作品でした。
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