角度が変わると物の見え方も変わってくるっていうのは吉田恵輔監督っぽいなって思うけど、監督作品独特のユーモアセンスとか若干意地悪な視点は今回はかなり控え目。
原作なしのオリジナル脚本やし、雇われ監督に徹するような人ではないから、描きたい物語をストレートに表現するうえであえて不必要やと思った要素を排除した結果こうなったのかなって感じ。
いつもの吉田恵輔監督節のようなものを期待して観ると肩透かしを食う。
インディーズ出身の才気走った監督が普通の良い映画を撮ったってところではケヴィン・スミスの「世界で一番パパが好き！」に近いものを感じる。
堀北真希の喪服姿と赤いスイートピーの使い方は最高。
