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美しき仕事のTOTのレビュー・感想・評価

美しき仕事(1999年製作の映画)
5.0
ジブチの無機的なまでに清潔な土地の上で生々しく舞踏のように美しく躍動する兵士たち。
肉体のぶつかり合い、砂を蹴る音、海のさざなみに音楽がブリッジして、鮮やかに高温のグルーヴを生み出す。
それら完璧な身体性が作る完璧な映画的運動を打ち破るラストダンスの衝撃。
メインを張れば大概の映画を素晴らしくしてしまうドニ・ラヴァンにグレゴワール・コランが対峙するとなれば何をか言わんや。
『ムーンライト』に影響を与え、歴代LGBT映画にもランクインし、生涯ベストと言う人が多いのも頷ける。
傑作。これは傑作。
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