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帰れない山のTOTのレビュー・感想・評価

帰れない山(2022年製作の映画)
4.0
山でだけ、本当の自分でいられた二人。
少年期の幸福から青年期の葛藤と再会。
主人公の回想によるナレーションを好まない方だけど、これはこれで良いと感じた。

ストレートのブロークバック・マウンテンぽいけど、そう思うの安直じゃないかな…と思ったら海外レビューでも言われていた。みんな安直。

互いに女性と恋をして、どんなに山から離れても、また山に引き寄せられる。
恋愛よりも心と体が突き動かされるものがある山。
全てである山。

ヒュルーニンゲン監督作品の幸福な時間とそうでない時間の明暗差が激しい感じ好きなんだけど、今回も少年期青年期のキラキラぶりが眩しく、後の展開の予感に震えて胸しめつけられた。

大人になっても子供の頃のあだ名で呼べる相手がいるってすごいことだよね。
暖炉に火が灯ってた時、泣いちゃった。
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