ゲフゴフ

親密さのゲフゴフのネタバレレビュー・内容・結末

親密さ(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃハードル上げて観たから、2部構成(この構成とても好きフィクションとリアルの上演でインターバルの置き方も最高)のうち前半を観て個人的にキツい部分がチラホラあって不安に駆られながら、後半の本番を観てもう、圧巻で

ドライブ・マイ・カーでも感じたけど、濱口監督の劇中劇、凄いな……

「言葉は想像力を運ぶ電車です」と言うだけあって、色々な、マジで色々なそれアウトプット出来る感情なの!?表現できるんだ、と思う言葉が普通なら1つの映画に1、2つくらい見つかるけど、この映画は量がとんでもなかった

とても好きな場面で
世界は情報ではなくての部分、佳代子が「そんなことって、わざわざ口にしなくちゃいけないことなの?口にしたら終わりじゃない?そんな、尊敬されたいわけじゃなくって、尊重されたいだけなんだけど」
と言うからうんうんうんと頷き、
「でもそう口にするのって、それから一番遠いっていうか」で、あーあーあーと頭抱えた、更にお兄ちゃんと会えて良かったと、ちゃんと知っている人だったからと続けていて佳代子…………
「親密さ」における舞台キャラクターでは佳代子が……1番好きだ……
そして兵庫で貴方はしんちゃんに会うんだろうな、意図もせずな……(妄想)
しんちゃんとまもるの関係も良かったな…
こういった言葉の繊細な部分を蔑ろにせずにちゃんと掬って表現して観客(映画館の客も含めて)に開かせて行くの、単純に凄い
そしてラストのりょうちゃん達の投げキッスで泣いた、2年前の君たちに何があったのか、無粋過ぎるけど教えて……


色んな乗物でたくさんの想像力を乗せた言葉たちに触れれたけど、自分の駅が小さすぎてコンコースギチギチに言葉が詰まってるといった感じになりました
1つずつゆっくりでも良いので改札に通していきたいです
ゲフゴフ

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