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ゼロ・グラビティのyamacotoのレビュー・感想・評価

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
4.1
記録。

光も音も空気も生き物も重力もない。永遠と闇が広がる宇宙。さまざまな感覚を奪われ、途方もない空間に放り出された人間の無力さを否応なく表現しているのと
同時に、我々人間は地球という星に適合し、自然の恵みを頂いているという再認識をさせられる。

公開当時に観に行った時はDolby Atmos環境の映画館で鑑賞したのですが、圧倒的な宇宙の静寂と突然現れる音との対比が凄く、一層この映画の良さをひきたててくれていました。

人生は辛い。1人立ち止まっていれば傷つかない。けど、それでも重力を感じながら一歩一歩歩くことに人生に意味が見出される。

環境の面はもちろん、精神的な部分においても、「重力」を表現しているところが、粋な作品。

ラストシーンとても良かった。
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