田中太郎

ゼロ・グラビティの田中太郎のレビュー・感想・評価

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
4.5
[pickup再レビュー]

やはり良い映画は何度見ても良いもので、むしろ1回目見た時よりも面白く感じた。

生存不可能である宇宙空間に一人放り投げられた主人公ライアン。彼女の様を90分間ひたすらに写し続けるだけの映画。

サバイバルでもあるし90分を通して主人公が成長するヒューマンドラマでもある。
サバイバル要素は言わずもがな最高だが個人的にはこのドラマ部分が好み。

最初のシーンではマット(ジョージクルーニー)の指示通りに動いてどこか宇宙空間にビクついているライアン
修理用具を取ろうとして焦るシーンがそれを表しています。

そして映画が進んでいくと様々な…本当に過酷なミッションが彼女を襲います。
それと共に彼女の立ち振る舞いが確実に成長していきます。中盤修理用具を取ろうとするシーンをもう一度挟むのが秀逸だなと思いました。

過去に亡くしてしまった娘
失ったクルー

悲しいことから逃げずに、最後しっかり向き合って言葉にするシーンは泣いてしまった

それと映像がとにかく素晴らしい。
特にオープニングのワンカット(かなり長い)とエンディングは本当に神秘的すぎて泣いてしまった(笑)

音楽も良い。サンドラブロックの演技もかなり素晴らしい。何から何まで良い。

邦題のゼログラビティもいいけどやはり原題の"GRAVITY"の方が好き

作中はずっとゼログラビティだったわけだがラストシーンを見てからだとGRAVITYの方が重みが違う。
エンドロールも素晴らしくて泣きそうになってしまった

視覚的に美しいとはまさにこのこと。ずっと大好きな作品です。
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[この映画のBest俳優]
サンドラブロック
[脚本面]☆☆☆
[映像面]☆☆☆☆☆
[ストーリー性]☆☆☆
[オススメ度]☆☆☆☆
田中太郎

田中太郎