春賀

トランセンデンスの春賀のネタバレレビュー・内容・結末

トランセンデンス(2014年製作の映画)
1.2

このレビューはネタバレを含みます

落ちないジェットコースターに乗っているような気分を味わいました。
さあジョニーデップよ!暴走するのだ!と盛り上がる瞬間は多々あるのに、その後何も起きない。

何も起きない。



まず、主人公ウィルがAIになるまでが何だか長く感じる。
せっかくAIになっても、結局は妻のエヴリンのために色々してあげるだけ。

エヴリンのためを思って行動したり、医療では治せない人々をナノマシンの投与で治療、強化人間にし、救いを求める人を助けたりと、ウィルはあくまでも善人。
確かに、ナノマシン投与した人々はウィルが操ることができるけど、それによって犯罪をすることはない。

敵対するのがテロリストというよりも、学生運動に傾倒する学生の多いゼミ感が強い。
反テクノロジーを掲げる過激派テロ組織のリフトは、途中ウィルの親友のマックスを誘拐するも、リフトの中心人物がブリーがマックスを尊敬している節があるのと、メンバーが若めということもあり、一気にゼミな感じになる。
しかも、リフトは結局反テクノロジーして何がしたいのかわからないし、こちらから見れば悪事をしていないウィルに対して、感情だけで非難しているようにしか見えない。

オチも、「ウィルはエヴリンのために動いていただけなんだね、愛って尊い」とウィルとエヴリン以外が悟るだけ。
反テクノロジーどころかテクノロジー無くなって人間の生活が後退しましたよ!?と登場人物達にツッコミを入れたくなる。
惜しいところがありすぎました。
春賀

春賀