のんchan

パトリオット・デイののんchanのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
3.9
配信がまもなく終了となるため慌てて鑑賞。

2013.4.15に起きた『ボストンマラソン爆弾テロ事件』の映画化。
ピーター・バーグ監督が相性の良いマーク・ウォールバーグを主人公に配して、事件発生から解決までの102時間を圧倒的な緊張感で描いている。

毎年4月の第3月曜「パトリオット・デイ(愛国者の日)」に開催されるボストンマラソン。
当日、会場の警備にあたっていた市警殺人課の刑事トミー(マーク・ウォールバーグ)は間近で事件に遭遇する。呆気にとられるが、凄惨な現場で素早い対応をして救護活動にあたった。

直ぐ様、現場に現れたFBI特別捜査官リック(ケヴィン・ベーコン)はテロ事件と断定して捜査を開始する。特設会場に集められた捜査班は防犯カメラを熟視して、容疑者と思しき男2人に焦点を絞っていく。リックは容疑者の公表には慎重だったが、マスメディアは全く別人を犯人として報道し始め、市中は混乱に陥るのだった。


同じ事件を扱うジェイク・ギレンホールが主演した被害者の心情を中心の作品も観ているが、こちらは捜査の顛末を明確に描いていて、容疑者(チェチェン共和国出身の兄弟)が事件を起こす前後、その行動を徹底的に描いていて興味深かった。

事件に関わった人々を群像劇にした作りも観易い。
不幸にも犯人の目に留まった路上駐車中のベンツのSUV車に乗っていた中国人男性の活躍。
犯人の弟が忍び込んでいた一般住宅の庭に置いてあるボート。それに気付いたご主人の通報でSWATが出動。
全く知らない部分が詳細に描かれていて真剣に観入った。

エンドロールでは亡くなられた方の写真が流れ、爆弾により死亡した3人の一般人の中には8歳の少年も含まれていた。
脚を失ったご夫婦、義足で再びマラソンに挑戦した男性などご本人映像も使われている。

キャストは本人に似ている?似せている俳優を選んだと思えるが、ケヴィン・ベーコンが現れた時のカッコ良さは格別でした。
警視総監役ジョン・グッドマンの一喝でまとまるのは迫力があったし、ベテラン巡査部長役 J・K・シモンズもかなり雰囲気が似てました。


※クリームちゃん、面白った、ありがとう!
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