ボストンマラソン爆弾テロ事件の発生から犯人逮捕までの濃密な102時間。
「バーニングオーシャン」から立て続けに実話爆発映画を撮るピーターバーグ。
バーニングオーシャンの石油リグ爆発シーンはシャレにならない大爆発の迫力映像と、ボールのごとく吹っ飛ぶカートラッセルに驚愕。
一方今作の爆発は非常に生々しい。釘が詰まった圧力鍋爆弾。実際の監視カメラ映像と交える演出、叫び声、血だらけの怪我人。映画の爆発シーンでこんなに悲しい気持ちになった映画はない。
ボストンマラソンで湧く街の和気藹々とした雰囲気から一気に非現実に突き落とされる恐怖。
犯人探しに奮闘するマークウォルバーグ、怒鳴るジョングットマン、捜査の指揮をとるしかめっつらのケヴィンベーコン、タバコを咥えながら鬼の形相でハンドルを切り、銃撃戦に飛び込むJKシモンズ。働く車ならぬ働くおっさん好きにはたまらない。
実話といえばピーターバーグという定説が確立されつつある。けど、バトルシッパーをやっている身としてはそろそろあっちの方のピーターバーグを観たいと思う今日この頃。