TaiRa

タイニー・ファニチャーのTaiRaのレビュー・感想・評価

タイニー・ファニチャー(2010年製作の映画)
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『GIRLS/ガールズ』のクリエイター兼主演のレナ・ダナムが作った半自伝的映画。

アーティストとして成功した両親のもと、ブルックリンの実家で暮らしてたレナがそのまんま自分の状況を映画にしたもの。制作費は親に借りて、お母さんや妹も本人が演じてるし、それ以外の出演者もみんな友達。幼馴染を演じたジェマイマ・カークは大学の同級生。90年代のフィオナ・アップルみたいでかわいい。自分には才能があるのかどうかも分からないのに何か大物になりたい欲求はふつふつとあって、でも結局何もしないで実家にいる。マンブルコアでフェミニズムなYouTube動画を配信したけど何も起きない。お母さんに物の場所を訪ねると「白い棚にある」と言うけど棚が全部白くて何処にあるか分からない。“偶然”見つけた母親の若い頃の日記に自分と同じものを見る。働きたくもない。それより何がしたいのか分からない。何者にもなれていないのに自意識が邪魔をして鬱々としている。20代は大変だ。分かる分かる。
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