のっち

アルプスののっちのレビュー・感想・評価

アルプス(2011年製作の映画)
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演じることの多重構造

故人を演じる集団アルプス。看護師は救急搬送されたテニス部の女の子を演じることになる…。

見てるこっちが混乱してくる。そもそも映画自体がフィクションであり、俳優が役を演じている。その役がまた違う役を演じ、元の役には実人生がある。この多重構造がわかりやすく整理されているわけではない。違う場面になると、このシーンは演技中なのか実人生なのかわからなくなる。この構造の面白さと、見る側の憶測を掻き立てるという点では秀逸。
照明器具に囲まれた店でのシークエンスは演技だが、何の演技だったのかよくわかってない。
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