やっぱりスコープは良いわぁ。閉塞的な物語に終わり無く掴みどころも無い空間の感覚。そして、スクリーンに映る者たちは駄々広いフレームの中にいることを知らずに必死に息継ぎする場所を探している。やはりスコー…
>>続きを読む2024.4.8 JAIHO
ヨルゴス・ランティモスの作品は「哀れなるものたち」と「ロブスター」しか観てないけど、どちらもとても変わった映画だったので、次にこちらの映画を観てみました。
愛する…
ランティモス初期作。「籠の中の〜」ほどは気色悪くはないが、見ていて気が滅入るし、面白くない。
フィクションにマジレスするのも野暮だが、故人の代行サービス(?)なんて絶対求められないし、そんな話でよく…
愛する人を亡くした家族の喪失感を癒すために故人を演じるサービスを展開する謎の集団「アルプス」に属する看護婦が、勤務する病院で亡くなったテニス選手の若い女性を演じるうちに虚実の区別が曖昧になっていく様…
>>続きを読む演じることの多重構造
故人を演じる集団アルプス。看護師は救急搬送されたテニス部の女の子を演じることになる…。
見てるこっちが混乱してくる。そもそも映画自体がフィクションであり、俳優が役を演じてい…
自分の人生を自分で生きる という一番めんどくさいコトをどこかの誰かに任せる作業 としての演技と映画鑑賞。もしくは 死による悲しみや苦しみをかき消せると信じ 前を向かずにどんどん後ろに後退していく作業…
>>続きを読む映画冒頭カルミナ・ブラーナの音楽が鳴り響き、それと対照的な拙いバレエから始まるのが印象的。
ヨルゴスランティモスの作品は不自然に散りばめられた違和感から世界観の全容を類推してく楽しさがある。
突拍子…
アルプスを主催する側は本当にこのサービスが遺族のためになると考えているのか。代役なんて務まるはずがなくて、より悲しみが増すだけだと思うけども。
この監督の作品、一人はやべー奴がいると思ってる。普…
誰かにとって「誰か」、のような相対的な関係性によってのみ、個人は存在しうるのではないか。夫や妻、娘、友人、親…そういった属性によって、人は関係性の図式の中で配置される。
では、それは代替可能なので…