カタパルトスープレックス

大怪獣バランのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

大怪獣バラン(1958年製作の映画)
2.6
ゴジラの空白期間を埋める「東宝モンスターバース」黎明期の一作。翼竜ラドン、ロボット怪獣モゲラに続き登場するのはムササビ怪獣バランです。

造形はいいんですけどねえ。水晶っぽい背びれとか。ムササビのように飛んでいく姿もかわいい。劇中では一回しか飛んでくれないけど。なんてもったいない設定!!!玩具メーカー「マルサン」の設定ではゴジラやラドンを凌ぐとのことですが、どう考えてもゴジラやラドンより弱い!これはオキシジェンデストロイヤーの呪いなんですかね。ゴジラは開発者が命と引き換えに封印したリーサル・ウェポンのオキシジェンデストロイヤーでようやく撃退します。でも、バランは普通の特殊火薬で撃退できちゃうんだもんなあ。

東宝のアベンジャーズ集合!的な『怪獣総進撃』(1968年)にバランも出演しますが、カメオ出演って感じ。「東宝モンスターバース」の主要キャラの一角には入れませんでした。まあ、そうだよなあ。ゴジラみたいな放射火炎もないし、ラドンみたいなマッハ衝撃もない。ただ暴れるだけだもん。せめてムササビ怪獣ならではの何かがあれば!!!なんて残念な怪獣なんだ。

ちなみに、ストーリー的にもキャラクター的にも特筆すべきことはなく。はっきり言って凡作です。