大怪獣バランの作品情報・感想・評価

「大怪獣バラン」に投稿された感想・評価

久しぶりの白黒怪獣映画。
古い作品を観ているとモノクロにしかない魅力も確かにあるもんだなぁ…と思う。いずれ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のモノクロ版も観たい。

この作品以降、なかなか活躍の機会に恵まれない地味怪獣バラン。
先輩のゴジラと比べると空を飛べる反面、口から火を吐いたりはできない。そのうえ小さい。劇中でも人を食うわけでなし(見えないところで食ってたかもしれないが・笑)、じたばた暴れる以上のことはしていなかったりする。パッと見カッコいいけどそれ以外に取り立てて特徴のない怪獣なんだよね…いやいや!後輩たちが派手すぎるんだよ!!でっかい蛾とか、首が三本ある宇宙怪獣とか!そこに直れ!背中に並んだゴムホース製のツノを見ろ!!

…てなわけでワタクシザキノヲ、今後のバランの復活心待にしております(笑)。
『怪獣総進撃』みたいな飛び人形だけの鳴き声すらあったか微妙な出番じゃなくて!

ひっそりと東北の山村のそばの湖で暮らしていたら湖に薬を撒かれ、たまらず飛び出たら砲弾の雨あられ。湖に住めなくなってしまったので飛んで海に逃げたら今度はミサイルと機雷の雨あられ。しまいには爆弾を食わされて絶命してしまう婆羅陀魏山神様。哀れ。誰かウルトラマンコスモスを呼んできてくれ(笑)。
まぁでも神様なんで、人に飼い慣らされてまで生きたいとは思わないかもしれない。「姿を見た者は怒りに触れて殺される」なんて長老も言ってたしな。

バランが人前に姿を現すと風が荒れる描写がある。別に風を操っているわけではないんだろうけど、神様っぽくていいじゃない。
学名はバラノポーダ。特に放射能の影響は受けていない純粋な古代生物の生き残り。婆羅陀魏様って聞くと神秘的だけど正体はやっぱり地味だなぁ…(笑)。

なによりもこいつが哀れなのはその後ゴジラと共演したラドンにBGMがそっくりパクられること。今回初めて全編通して鑑賞したが、タイトルバックで流れるメインテーマ以外にもどこかで聴いたことある劇中BGMがやたら多い(笑)。本人はその後ほとんど出てきてないのになぁ…。

観てみて気がついたが、意外なほど『ゴジラ(1954)』からの映像流用が多い。まんまゴジラの尻尾が映ったときは目を疑った。『ゴジラの逆襲』以降ゴジラ映画はみんなカラーなので流用の機会は限られている。ある意味貴重かも(笑)。

初登場から60年ほど。東洋の神秘から怪獣界の神秘になってしまいつつあるバラン。レジェンダリーピクチャーズは彼を拾ってくれるだろうか…ハリウッドのゴジラシリーズに期待!!
原子猫

原子猫の感想・評価

3.7
色々ツッコミどころ多いけどそこがまた魅力にかな。バラダギ様万歳
秋田在住時に知り合った、地元のTVスターの方から本作の話を聞いて鑑賞。

当時東宝は、本作を海外に売り出そうと考えていたらしく、日本文化を誇張した舞台設定になっている。
その舞台というのが、秋田と岩手の間とのことだが、50年代とはいえ、未開のジャングルとその部族たちという何とも雑な扱い。

それに輪をかけて酷いのがバラン自身。
自衛隊との戦いは、湖で上半身をバシャバシャさせている固定映像だけ。それが延々と続くのを見る我々も、そんな恥ずかしい姿を見られるバランも辛いはず。

製作陣は東宝特撮の重鎮たちなのに、どうしてこんな作品になってしまったのか?
2年前に公開された『空の大怪獣ラドン』の方がカラーだし、特撮もストーリーも見応えがある。
この作品も長い間販売されなかったのは、作品内で東北の未開の部落、日本のチベット。が日本地図で特定された所がマズかったそうです。

東宝のモノクロ大怪獣と言えば、ゴジラとアンギラスとバランしかいないのに・・。(雪男除外)

作品は、未開の部落で「神様」扱いされてたバラギダ様が、実は怪獣で陸海空と暴れ回る。
自衛隊との攻防は、部落から海上へ。
羽田空港に姿を現した時、都内に行かせない為に、最後の戦いに。

バランは、なかなか男前でカッコいい怪獣です。最初四つ足で動き回り、前足から後ろ足まで、腋に膜を張ってモモンガみたいに空を滑空し、海をスイスイ泳ぎ、上陸した時は、二本足で行動。

対する自衛隊も、ネプチューン、セイバー、哨戒挺となかなかの戦いを繰り広げます。

伊福部のBGMは、この作品は、素晴らしくて、音だけでも怪獣映画を満喫出来ます!

ただ、やはりゴジラと比べると地味で、作品の性格上破壊するというより、逃げ回ってる感が。

実に惜しい作品です。
田中元

田中元の感想・評価

3.0
約30年ぶりに再見。オープニング曲以外まるで記憶になかったのだが、あまりにもオーソドックスすぎる怪獣映画で中身が印象に残ってなくても仕方がありません。
夢野猫

夢野猫の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラ、アンギラス、ラドンに続く史上四体目の怪獣?。
ゴジラが原水爆テーマなのに対し、こちらはラドンやキングコングと同じく、科学では解明出来ない未知の驚異がテーマ。
バラン登場から飛翔までの前半と海戦から上陸の後半と言う二部構成の一寸変わった創りに成っている。
前半は結構盛り上がるが、後半はただ単にドンパチしてるだけ感になり盛り下がる。
怪獣映画には「どうしようもなくつまらないが怪獣マニアとして観ておかねばならない映画」というのが存在する。
「ギララ」「ドゴラ」辺りが代表選手だが、この映画もその道のエリートだ。

水中にひきこもったバランと自衛隊の戦いはグダグダの極み。
もったいぶったバランの飛行シーンは、ピクリとも動かない飛び人形がゴーッと平行移動するのみ。
僅かな都市破壊シーンときたら「ゴジラ」の映像を流用しまくっている。(思いっきりゴジラの尻尾が写っている)
「光ものを食ったら当たって死んだ」というバランの死にざまもかなり間抜けだ。

しかし、死にざまこそ無様なものの、バランのルックスは怪獣トップクラス。
夜叉、迦楼羅、蜥蜴、獅子、狛犬、猫、架空・実在の入り混じった動物や伎楽面を集合させた様な面構え。
俊敏さとしなやかさがビンビンに伝わってくるボディは史上最高クラスだ。
秘境の中に佇むバランの絵面は本当に神秘的だ。
二兵

二兵の感想・評価

3.2
昭和58年作品。怪獣映画の黎明期に作られた映画である。

全編白黒のせいか、異様に怖かった…しかし、民俗学と怪獣を結びつける試みは良かったものの、初代ゴジラのようなメッセージ性が無く、ストーリー的にあまり訴えてくるものは無い。あ、伊福部昭氏によるテーマ曲、後の『三代怪獣 地球最大の決戦』のテーマ曲に似てましたね。

ゴジラとラドンを掛け合わせたかのような、ムササビ怪獣バランのデザインは良かったし、皮膜を拡げて飛ぶシーンは何とも印象的。しかし、爆弾を飲み込んで、それが元で死んでしまうのは…笑。

後の作品でも余り優遇されておらず、『獣人雪男』なんかとは違った意味で黒歴史にされつつある作品。誰かリメイクしてくんないかなあ。
もへあ

もへあの感想・評価

2.7
いつも怪獣は哀れなものだけど、バランは本当に可哀想。
無神経な人間に叩き起こされてちょっと暴れただけなのに、住処の湖に薬品を溶かされ、飛び出たところを猛攻撃。挙句に爆薬まで飲まされる始末。
そりゃないぞ!!
人間側が大してバランを恐れていないところも残念。

バランの造形は独特で、かっこいい!
総合評価点
22/50

評価点
15/35
1/5企画
2/5テーマ
2/5構成
2/5脚本
3/5演技
2/5音楽
3/5技術

好み点
7/15
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