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ハンナ・アーレントのdendohのレビュー・感想・評価

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)
3.1
寝不足の夜に観たせいもあり、後半は船漕いでしまった。

『アドルフ・アイヒマン』『ハンナ・アーレント』『凡庸な悪』の話は知っていたので、これ自体に驚きはないが、当時ここまでの論争になったとは知らなかった。

傍聴シーンは実際の裁判映像を使いつつ構成されているが、ここに偽物っぽさや単調さを覚えてしまい、のめり込むことが出来なかった。
その後、アイヒマンを深掘りするのかと思いきや、アーレントは執筆の為にさっさとエルサレムから引き上げることとなる。あとは夫とのイチャイチャや多くの日常シーンが多く描かれる事となり、結果として後半の退屈に繋がった。

なお、自分はアーレントがハイデガーの元愛人であることを知らなかった為、そのような回想シーンが度々入ることがショックだった。ハイデガー35歳、アーレント18歳。愛があればこの程度の年齢差は何てことないように思うが、教授が教え子に手を出した格好であるため、普通に気持ちが悪い。
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