ハンナ・アーレントの作品情報・感想・評価・動画配信

「ハンナ・アーレント」に投稿された感想・評価

vici

viciの感想・評価

-
各著作や背景知識がないと深く理解できない作品だと思った。手に入るものは読んでみよう。それらを置いておいて最後の講義シーンは圧巻であった。
伊達巻

伊達巻の感想・評価

5.0
悪の凡庸さを知った凡庸な僕たちが、自身のその凡庸さまでもが悪になりかねないということを知った時に正義に関する思考は始まり、こころの中に埋まっているはずの根源的な善を守り抜くためにも一度始めたらそれを絶やしてはならないと感じた。面白かった。幸せそうな2人いとおしかった。歳とって賢くなったらまた観たい。
考えさせられた。

現在の世の中の状況にも
とてもよく似ている
と感じる。

圧倒的な悪があり
それを悪だと非難するのが
当たり前の風潮ではあるが
ハンナは
冷静に、考える。

その、考えるという行為を
どんな状況におかれても
やめてしまう事が
人が人でなくなるという事なのだと。

現在のSNSや
一方的なマスコミの主張だけを信じて
自分では考える事をせず
他人を批判したり
責めてしまう事って
よくある。

考える事ができるのは
人類だけだ。

何事もよく考えよう。
hiro69

hiro69の感想・評価

3.6
近所のレンタルDVDを探しても、なかなかありませんでした。
ハンナ・アーレントがどんな人物なのか?イメージできて良かったです。

自分自身もユダヤ人で収容された経験があるにも関わらず、理性的にアイヒマン、そしてナチスの問題に向き合った。

素晴らしく、強い女性です。
ss

ssの感想・評価

3.3
これは私の勉強不足もありますが、何にフォーカスしたかったのかわかりませんでした。

裁判のシーンがあるのかと思いきや、裁判後、アーレントがハインリヒを普通の人だったと評した後の話でした。
ハンナアーレントがなぜそのように記述したのかもっと詳しく見せても良かったのでは?

まぁ、もしもこの裁判の話が知りたいならスペシャリストでも見ろということなのかもしれません…
キック

キックの感想・評価

3.3
ここ数ヶ月溜まりに溜まった視聴レビューを書かなければだが、溜まりすぎてとりあえずマークだな。
観たのは、確か去年の秋冬あたりじゃなかったか?U-nextあたりの見放題で観た気がしたが、履歴見るとビデオマーケットのようだ。

さて感想か?
まず、ナチスドイツは酷いことをした。
これは、まず間違いない前提としてだ。
ただ、米英などのもっともっと酷いことをしてきた国と比較した場合、未だナチスドイツだけが悪だと言う米英的戦勝国史観に基づくことはどうなのか。
そう、ナチスドイツが圧倒的悪だと言う圧倒的差別主義・階級主義な当時の米英。
米国の保守はまさにネオナチに傾倒したり、ネオナチの如く圧倒的差別主義者なのである。レイシストによるレイシズムの象徴たる国である。
英国は圧倒的階級文化。単純な白人→有色人種と言うヒエラルキーではなく、当時の彼らにとって最下層が黒人であり(もっと以前の三角貿易を持ち出すまでもない。)アジア系にも序列があり、ヨーロッパ人の中でも序列がある。(国内では勿論階級がある。)一流国家は英仏ギリ蘭、第I次後の米、あと露は認めざるを得ないだけで、独が1流の仲間入りしようとしたら「けしからん!」となった訳だ。
国際法が適用されるのもこの1流国家間のみ。そう言う時代だ。

まさにこの映画で言わんとしていることを選ばれた民だとするWASPのアメリカ人に言ってやりたいね。
インディアン(と呼んでいた先住民)をバンバン殺して喜んでいた往年のハリウッド映画。実際にそうして来たわけで、それを悪だとは全く思ってないどころか、正義だと思って。

ドイツをああさせたのは、第一次世界大戦で莫大な借金を課したからであり、そうしたのもヒエラルキー的に下に見てたからだろう。ナチスでなくてもドイツは戦争するしかなくなっていた可能性が高い。そもそも植民地支配を寡占してやりたい放題してた英仏蘭がなぜ正義なのか?戦争に勝ったから=未だ戦時中、そして戦争に勝てば何やってもいいと言う思想がわかる。

つまりここのハンナアーレントに出てくる話はそのまま米英連合国軍の支配層の人々にもそのまま当てはまる。
選ばれた民ピューリタンの名の下、先住民に圧倒的民族浄化をし徹底的に殲滅させ、黒人を最下層に置き人間とは扱ってこなかった。そんな民族がよく言えたな。と思う。

ドイツ自身も、ナチスは当初は選挙という民主主義で選ばれたのである。それも男女普通選挙である。戦前女性に参政権のなかった日本と違って比較的早くに女性に普通選挙が実現した国である。レイシズムの象徴である米国は、非白人に対する差別だけでなく、圧倒的マッチョイズムを言うまでもなく圧倒的男女差別思想の国でもある。
20世紀の映画を見ればよくわかる。女子は”女子らしく”あるべくとする。それはオードリーヘプバーンのようにお淑やかで可愛らしいか、マリリンモンローにわかりやすく”オンナ”であるかである。
それに比べて・・・と言っても当時のナチスドイツは絶対に肯定はできない。

翻って現代日本でもそうだ。と言うか戦前戦中の日本などまさにそうであった。では戦後になって違うか?と問われれば、いや、レイシズムの象徴たる米国の植民地として75年以上徹底したそのレイシズムを継承し、今や恥ずかしいレイシズムのの国になってしまったのである。トランプ支持者が日本は徹底した排外主義で素晴らしいと言ってたのもその通りだ。
森喜朗氏の発言は彼一人の問題ではない。この日本国を写す鏡であろう。
miu

miuの感想・評価

3.0
ハンナ・アーレントという名前を色々な場面で目にしながら、難解そうな著作に手をつけられず、どういう思想を持った人なのか、どういった人生を送った人なのか、垣間見られることを期待してこの映画を見ました。
アイヒマン裁判の記事という限られた仕事にフォーカスした映画で、その思想の一端に触れることができたのは期待通りでしたが、かなりさらっとした印象。
思考不能に陥った者が手を染める「凡庸な悪」という言葉について、この映画を入口に考えてみたいと思いました。
「考える」ことをやめた時、人間は人間でなくなるとの言葉が印象的。
Knotts

Knottsの感想・評価

3.3
ちょっとリズムが単調で時々眠くなってしまったけど、ナチだけでなくどの時代のどんな人にも関わるメッセージ性のある作品だった。
ラストのハンナ・アーレントの怒涛のスピーチは素晴らしかった。あそこに全てが込められてる。
「思考することで、人間は強くなる。」
やっぱり逆風に立ち向かう女性は凄いよ。凄い。
Maoryu002

Maoryu002の感想・評価

3.0
哲学者ハンナ・アーレントはドイツに生まれ、ナチスから逃れアメリカに亡命していた。1960年、元ナチスのアイヒマンの裁判を記事にして発表したところ、ナチス擁護やユダヤ人侮辱と捉えられ非難されてしまう。

映画としての面白さはともかく、その思想と歴史的事実は非常に興味深かった。

ナチスとユダヤについては、誰しもが絶対悪とその被害者と認識しているが、事実はもっと複雑で、当事者である個々の人間はそんな単純ではない。
ただ、この問題はあまりにもデリケート過ぎて、そんな意見すら批判の対象になってしまうという様子が描かれている。

冷静に見れば、ユダヤ人全体を擁護するなんて、それこそ全体主義に向かいそうな声であり、ハンナの「私は一つの民族を愛したことはない。愛するのは友人。」という言葉が心に残った。

それにしても、あれだけの批判に立ち向かうハンナの勇気には敬服する。
彼女のラスト5分間の講義は、とても分かりやすく腹落ちした。

映画は最高の娯楽である一方で、新しい世界を見せ、気付きを与えてくれるものだということを実感させられる一本だ。
アメリカ移民ドイツ系ユダヤ人ハンナ・アーレント。
強い信念を持ち冷静な人だと敬服した。
人間であることは思考することにある。
思考することをやめた時、人間であることを捨てる。心に刻む。
この頃私は思考できないようになっているなあ!本が読めない。

アーレントは元ナチス党員のアイヒマン裁判を冷静に傍聴。
彼はヒエラルキーがあるところでは仕方がなかったと。
アイヒマンは職務に忠実な小役人で凡庸な悪人であると。
絶対的な悪でなく、思考をやめ命令に従っただけ。
誰にでもなりうるということ。
ユダヤ指導者たちがナチに協力していた事実を記事にしたことで
友人からもユダヤコミニュティ、世間からもヒステリックな非難の数々。
期待を裏切られたのだろう。しかし勝手な期待ほど厄介なものはない。

アーレントは自分は一つの民族を愛したことはないと言い切る。
私の愛するのは友人だと全体主義の愚かさを指摘。

今こそボーダレスで思考することができる時代だと思うが、
世界は分断に向かっているように思える…

しかしイスラエルを思うとき、不条理を感じずにはいられない。
アラブ人が住んでいた土地に侵攻どう思っているのかな。
>|