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ハンナ・アーレントのmstkのレビュー・感想・評価

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)
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2014/08/04
@新文芸座。この時勢にこれを観る事の重さと同時に生き方、信念の映画として強く響く。今必要とされるものしか映っていない。
煙草を吹かし、ソファに横たわり、眼鏡を外しては鋭い眼光を見せるハンナは、ただカッコよく、知的な、それでいて可愛いハードボイルドなヒロインだ!
あまりにも大きな憎悪に身を強張らせる人々の、恐怖や不安、疑心、悔恨を、為政者やメディア、煽動家、宗教屋らは最大限利用する。
結果誰が与えた訳でもない“殺しのライセンス”が効力を発揮してしまうと、ハードボイルドなハンナでもその前では無力かも知れない。
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