点心

ハンナ・アーレントの点心のレビュー・感想・評価

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)
3.5
「裁判を観に行って雑誌に寄稿する」って地味な作業をよく見応えのある映画にできたな…と思う。

「ナチスも普通の人」って感覚、受け入れなくてよければ考えずにいたいけど、どの人ももしかしたらこんなことに加担するかも、って誰かが言わないと、きっと大なり小なりまた起きる。

残虐な事件が起きたときに「これはこの人が異常だったから」って分断したほうが自分に関係ないことと思えて楽だけど、そうすると似たような事件を防げない。今の世界のほうが、この考え方を受け入れられなくなっている気がする。
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